
製鉄所
様々なところから頻繁に火花が散る工場内を監視。
過去にボヤの経緯がある14か所にカメラを設置。
Fire and Smoke Detection System
「映像火災監視システム FSDS」は一般的に広く利用されている汎用の監視カメラを利用した火災監視システムです。
すでに監視カメラが設置されている場合、その監視カメラの映像を分配して利用することも可能です。
弊社が独自で開発した映像火災監視システム(通称:FSDS)は監視カメラに映る火災の炎と煙を画像解析により検知します。
一般的な火災警報装置の弱点をカバーできるFSDSシステム
監視対象に向けたビデオカメラで、発火時の炎のゆらぎを捉え、初期火災と認識しています。
炎の特徴が継続して発生しているかを解析し、継続性が認められた場合に最短約8秒で警報発報に至ります。
炎を検知し、その初動(最初の検知)から火災と確定するまで一定時間継続的に解析した結果、炎の特徴が継続しているかを総合的に判断します。
蓄積時間は標準で10 秒、 15 秒、 20 秒、 30 秒の設定変更が可能です。
木材に着火後、初動から約9秒で警報に至るまでのイメージ
煙の上昇や拡散などを捉えて煙と認識しています。
煙の特徴が継続して発生しているかを解析し、継続性が認められた場合に警報を発報します。
連続して煙の特徴を検知した場合、初動(最初の煙検知)から最短約8秒で警報発報に至ります。
一方で煙の特徴が断続的な場合、その断続性の度合いにより警報発報までの時間は順延されます。
段ボール下の着火剤に着火後、煙の目視確認から約24秒で警報に至るまでのイメージ
カメラと監視エリアの距離は、使用するカメラのレンズ性能に依存します。
高さ1mの炎を検知する場合のイメージ
10画素×10画素が、検知可能な最小のサイズです。上記の図Ⓐの炎は検知可能。
Ⓑの炎の位置のように、検知可能な範囲をこえる広い空間では、複数台のカメラを設置して一括で監視することが出来ます。
工場等、人や車の動き(外乱事象)の多い場所での正確な火災検知のために、AIが人の影や車を見分け、本来の煙検知・炎検知の感度を向上させています。
人が存在しないはずの時間帯を定義することで不正侵入者等の検知に応用できます。
また、人が存在しない状況で動くはずのない(動いてはならない)物に動きが認められるなど、異常事態の検知に活用することが可能です。
以下の図は、FSDSの最小単位でのシステム導入イメージです。 1システムにつきカメラ4台まで接続可能です。さらに広いエリアを監視する場合には、複数システムを一元的に管理します。
FSDSは監視エリアの条件ごとにカメラ台数や本体ラックの設置、パラメーターの調整等を行います。
業種固有の発火原因の特定や監視環境の課題解決などの事例として以下に、導入事例の一部を掲載いたします。(画像はイメージ)