課題
ゴミ処理施設のピット内で、電池等発火の恐れがあるものが混入した場合の火災リスクに備える必要があった。
天井の高さから、スポット式の感知器での効果は限定的である。
サーモカメラによる監視も、ゴミの山に隠れた部分などでの発火は検知できないため、初期発火の検知は煙で行う必要があった。
クレーンの稼働で舞い上がる粉塵などで、煙感知器が誤作動する懸念もあった。

成果

高さ20メートルから俯瞰するカメラを8台設置 FSDS2台での運用
ゴミピットを囲むようにカメラを配置し、火災が発生した際のくすぶる煙を発見することに注力した。
試運転調整の際に、特定の場所から水蒸気(無害)が発生することが分かり、誤検知を防ぐためのシステム上でのマスキングを実施した。
カメラから、監視室までの距離が長い場合は、給電を補うためPoEハブで中継するか、光ケーブルを敷設するかの二択であり、より確実な稼働を得るためPoEハブを選択した。
現在に至るまで通常稼働している。
